- 5月18日
- 令和7年 玄奘三蔵奉賛 万燈供養会・伎楽奉納
玄奘三蔵奉賛 伎楽奉納

薬師寺は法相宗の大本山です。その法相宗の教えをインドより伝えたのが、『西遊記』のモデルにもなった玄奘三蔵です。その玄奘三蔵のご頂骨の請来をご縁として、玄奘三蔵のご遺徳を顕彰する為平成3年(1991)に建立されたのが、玄奘三蔵院伽藍です。
玄奘三蔵院伽藍建立を機に、玄奘三蔵を顕彰する法要として、玄奘三蔵奉賛 万燈供養会・伎楽奉納を厳修しております。
玄奘三蔵が翻訳された大般若経の転読や、奈良時代に盛んに演じられた「伎楽」が奉納されます。

伎楽は奈良時代を中心に演じられた、仮面舞踏劇です。 衣装や面を正倉院に伝わるものを元に復元し、玄奘三蔵の生涯を劇にしています。



- 三蔵法師(さんぞうほうし)
- 仏法と高僧の教えを求めて、当時鎖国政策により出入国が禁じられていた中、度重なる出国嘆願に許可が下りず国禁を破って天竺(インド)へと旅立った中国随・唐時代の名僧。(三蔵法師役のみ毎年配役が変わります。)
- 治道(じどう)
- 伎楽では行道の先導。帰国する法師の道案内役。
- 太弧父(たいこふ)・太弧児(たいこじ)
- 哀れな姿で登場するが実は観自在菩薩の化身であり、法師の苦難を救う。戒賢論師役も兼ねる。太弧児はその従者。
- 獅子(しし)・獅子児(ししこ)
- 砂漠に棲む猛獣。法師を食い殺そうとする。獅子児は獅子の付き添い。
- 婆羅門(ばらもん)
- インドのバラモン僧。法師を自国へ招くため崑崙と争う。
- 酔胡王(すいこおう)
- 西域に住む王。法師を酒宴に誘い込む。
- 酔胡従(すいこじゅう)
- 酔胡王の従者。酔胡王と供に法師を酒宴に誘い込む。
- 崑崙(こんろん)
- 法師に数々の苦難を与える。実は仏の命によるもの。
- 呉公(ごこう)・呉女(ごじょ)
- 幻の高晶国の王と妃。飢えと渇きに倒れた法師を救う。
- 呉女従(ごじょじゅう)
- 呉公・呉女に仕える伎女。法師を色香で誘惑する。
- 金剛(こんごう)・力士(りきし)
- 仁王。菩薩の命を受け、崑崙と婆羅門との争奪による苦難から法師を救う。
- 迦楼羅(かるら)
- 仏・菩薩に仕える霊鳥。法師の苦難を救う。
- 皇帝(こうてい)
- 唐の第二代太宗[たいそう]皇帝(李世民)。法師に請来した経典の翻訳を命ずる。
- 5月17日(土)

古来、薬師寺では、燈明を仏様に捧げて祈願をする「万燈供養会」が勤められてまいりました。薬師寺の万燈会の記録は『今昔物語』にもみられ、
ひろく信仰されました。
玄奘三蔵会大祭では玄奘三蔵の法燈を賛えて、仏法がさらに輝きを増すように万燈を献じます。
- ※万燈供養会は拝観無料です。


万燈供養会では献燈によるご祈願と置燈籠のご寄進のお申込みを承っております。ご結縁の皆様からお預かりしたご祈願は、玄奘三蔵会大祭で僧侶が奉読し成就を祈願致します。
ご奉納いただいた献燈は玄奘三蔵院伽藍の置燈籠に一燈一燈、心を込めて献燈させていただきます。
- 置燈籠 一基 20,000円 / 献燈 一燈 1,000円
置燈籠ご寄進者のご芳名は、芳名録に記し永代供養致します。
また万燈供養会に際して玄奘三蔵院伽藍に掲示いたします。
後日「天下安穏交通安全護符」と記念絵葉書5枚セットを贈呈致します。
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午後6時 万燈供養法要 導師 加藤朝胤 管主
午後6時半 法話 加藤朝胤 管主
午後6時45分 万燈供養会 点燈 【玄奘三蔵院伽藍】
午後8時 消燈
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正午より 参列受付(招待者のみ)
午後1時 伎楽行道
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午後1時半 伎楽「三蔵法師求法の旅」
【玄奘三蔵院伽藍】 -
午後2時15分 法話 加藤朝胤 管主